がんばれば、幸せになれるよ
今週のお題「読書の秋」
5歳で小児がんを発病してしまったナオ君の精一杯生きた証です。
以前24時間テレビでもドラマ化されていたんですが、15年ほど前に私はこの本と出会いました。まだ看護師として駆け出しの頃です。
仕事がほんとに辛い、やめたいと思ってました。でも、子どもに、こんな小さな子どもに、絶対諦めないことを教えられました。
人は人に勇気を与えられる。ナオ君は亡くなってしまうんですけど、知らない私にまで勇気をくれました。
病院では人は患者さんになってしまいます。だから、私は患者さんとしてではなく一人の人として接したい。看護したいと思いました。
今回のお題があって、再度読見直し、母親となった今だからこそ、涙がもっととまらなくなりました。
お母さんからの目線で書かれていますが、ナオ君はお母さんが大好き、そしてお母さんをさらにお母さんにしてくれる。生かしてくれます。
母親はこの子が死んだら私も死にたいって思うんですが(私は思う)ナオ君はそんなことはさせない。「僕が死んでも暗くならないで。明るく元気にいきるんだよ」と必死に伝えてきます。
生きる勇気をくれます。
ただ一つの命が消えて終わるのでなく、ナオ君のメッセージは色んな人へ力強く生きる勇気を伝えてくれる本でした。