バカは生きてるうちに治したい

家族大好き、仲良し家族。 もうすぐ40歳になるのにスロットをやれられない。やめるために始めたブログです。依存症の自分や日常の自分のことを書いてます。

看護の手

看護学生のときに、看護師の『看』は手と目でできています。それは、患者さんを手で癒し、観察する目を養うこと、と習いました。

医師の指示で動くのも大切だけど、療養の世話をするのも看護師の大切な役目。看護師の定義です。

 

まだ1年目だったころ、新人ナースの私はホントにホントに技術もダメダメだし、毎日毎日訳もわからずがむしゃらでした。ご指導を受け、じぶんの出来なさに泣いて目が腫れて仕事することもありました。

でも、明るさだけは忘れない。大きな声で挨拶。私が患者さんにできることはその人の話を聞くこと。それしか本当にできませんでした。

アドバイスも持ち帰って先輩に報告、相談して患者さんに伝える。

 

でも、そんな私に、女性の患者さんは、

「あなたは、忙しいなかでもちゃん時間をつくってくれて話を聞いてくれて、立ち止まり手を握ってくれる。私にはそういう人が本当の看護師だと思う。いつも笑いかけてくれるのは病院でいる私にはありがたい。

技術は習得すれば誰にでもできるのよ。その気持ちを忘れないで。また話を聞いてね」

 

その言葉を聞いたとき、はじめて看護学校の先生が教えてくれたことが繋がりました。

そして、わたしも患者さんに救われました。

 

20年ほどたった今でもその気持ちは変わりません。急にこの話を思い出したのは、患者対応の悪いスタッフをみたから。患者さんがスタッフに我慢するなんて絶対あり得ない。そりゃ、モンスターとかはいますが、それも仕事をしてるのならある程度は対応すべきなんじゃないかなぁ。

今のお年寄りは病気になると本当にいくところがない。

お金のある人や生活保護の人はいいかもしれないけど、それでも、施設のたらい回しは当たり前。

その人たちのよりどころは、やっぱり病院スタッフだと思います。

そのスタッフと戦っていきますけどね。

 

ふと、思い出したお話でした。